Wednesday, January 14, 2009

Last Rockers セルフライナー

 渋谷Tower Records 2Fでガンガン流れてると、タワーの人からメールもらいました。やったぜ!
 みんなもチェックしてね〜


セルフライナー

 まず、この作品をリリースしたavexのA&Rに感謝したい。
 彼の「ゆるさ」が無ければ、この作品は世に出ていないだろう。
 制作過程で多少の問題もあったが、レコーディングに全く口を挟まずに、自由に作らせてくれた。
 メジャーレーベルで、このヴォーカルの音量のバランスはありえないだろう。クソ商業主義の歌謡曲の半分のレベルもない。
 それは「歌」と「演奏」とういうレコード業界の概念を否定している。一つの楽曲は一つの作品であって、「歌」と「演奏」で一つのものをセパレートした考え方をするのは間違っていると思う。
 参加してくれたヴォーカリストの方々も、このバランスでなにも文句を言わず、自分を信じてくれたことにも感謝したい。


 Kick Out The Jams feat. チバユウスケ
 MC5のカバー曲。'69年のデビューアルバムがいきなりライブ盤というカナリの型破りバンド。昔から大好きな曲。
 Disoscillatorsの始まりになったのがこのトラックと言ってもいいでしょう。
 トラックを作っている最中から、ヴォーカルはチバくんと決めていました。
 昔よくベロベロでLondon Niteに来ていた、ミッシェル時代のチバくんをチョット想定していますw。
 実はチバくんが一番ノリノリで参加してくれました。電話で話して即OK。レコーディングの時も自分でビールやら酎ハイやらを買い込んできて、終始エンジョイしていました。


Search And Destroy feat. TOSHI-LOW
 MC5と同じくデトロイトのバンド。オリジナルのSearch And DestroyがDisoscillatorsサウンドの根源になってると言えます。レッチリ ヴァージョンも結構カッコいいんですよ。
 この曲のレコーディングは結構手間がかかりました。
 TOSHI-LOW自身の快諾はもらえていたのですが、彼のレーベルからなかなか返事がもらえず、期限ギリギリのタイミングでのレコーディングでした。全て下北沢で録っていたんですけど、このヴォーカルのレコーディングは、オレの音楽仲間や友人の生息地梅丘。
 レコーディング当日に半音下げという荒技もやりましたが、TOSHI-LOWのヴォーカルを聴いた瞬間に手間も苦労もふっ飛びました。ホントにカッコいいヴォーカル。感動さえしました。なのでこのヴォーカルには、ほとんどプラグ・インが入っていません。


New York feat. WOWW
 ご存知Sex Pistolsのカバー。ご存知とか言いながら、ちょっとマイナーな曲ですけど・・・。今回の選曲自体が全体的にマイナーなカンジですが、ロックやパンクを知る上では重要な曲ばかりです。基本と言っても差し支えないと思います。
 ヴォーカルのWOWWはBack Drop Bombのヴォーカル タカのソロ・プロジェクトの名義です。タカとは、オレの音楽制作の初期から全ての作品に参加してもらっています。ハッキリ言って彼は天才です。
 オレの作ったトラックもオリジナルにかけ離れてるけど、タカのヴォーカルもまた別のものになってます。
 パンクの新しいスタイルを提示できたと自負しています。


Twisted Cry Baby feat. TGMX
 Disoscillatorsオリジナル曲。
 WOWWと共に、オレの音楽制作をいつも支えてくれている重要人物。
 音楽の才能はズバ抜けてます。困った時はTGMXってくらい、アイデア豊富なアーティストです。彼がいなければ成り立っていないことも多々あります。

 とあるギターのサンプリング(ちょっと伏せときます)がアイデアの源になっていて、人生で初めてシンセサイザーを自分で打ち込んでいます。
 初めての楽器やソフトも全部ぶっつけ本番なのが、制作のモチベーションをアゲた要因の一つでもあります。

The City Of Lights feat. WOWW
 再度登場のWOWW。この楽曲はオレの別ユニットKatchinユ presents Dogday Afternoonの2ndアルバム「Today Your Love, Tomorrow The World」からのオリジナル曲。
 ギターにFrontire Backyard / Scaful Kingのケンジくん、ベースにcubismo grafico / 口ロロのシゲ、シンセをチャーベくんこと松田岳二くんにやってもらっています。


I Just Have Something To Do feat. YAMA
 世界で一番好きなバンドRamonesの曲で、唯一オリジナルよりもBPMが早いです。
 Garbageのヴァージョンがカッコよくて、それを元に制作しました。

 ヴォーカルのヤマちゃんは元 The 5.6.7.8'sのベース/ヴォーカルで、あの!映画「キル・ビル」に出てるバンドです。
 オレの好きなThe 5.6.7.8'sの曲が、ヤマちゃんが歌っていて、今回念願叶って歌ってもらいました。現在はKill Demというバンドで活動中です。
 

K16 feat. The Zoot 16
 Disoscillatorsオリジナル曲。
 我らが兄貴 渡辺俊美さんと共作してます。
 Tokyo No1 Soul Setで有名なトシミさんですが、この個人ユニット(バンドでもある)The Zoot 16のストイックな音楽活動や姿勢をいつも尊敬しています。ホントに見習うところが多い先輩です。

 オレがベーシックなトラックを作ってトシミさんに渡して、この切れ味抜群のエレキギターと強烈なシンセが入って帰ってきました。どんな曲でもZoot節にしてしまうところがスゴい。ちなみにベースはオレが弾いてます・・
 最高なMCはMartin Kinoo

Should I Stay Or Should I Go feat. LOW IQ 01
 The Clashのヒット曲。オリジナルのヴォーカルはミック・ジョーンズ。
 構成はThe Clashヴァージョンなんですが、アレンジはKrewmenヴァージョンなのです。結構ロンナイ・アンセムとして有名になったサイコビリー・カバーをあえてエレクトロ、ブレイクビーツといったダンスミュージックの手法で再現しました。
 この精神を理解してくれるヴォーカリストはイッちゃんを置いて他にはいないでしょう。特に打ち合わせもなく、全てを理解してくれていました。さすが。


Rebel Yell feat. TAISEI
 Katchinユ present Dogday Afternoonの1stアルバム「Burn Out!」から、Billy Idolのカバー。SAのTAISEIくんのヴォーカルがホントにバッチリすぎ。実は専門学校の先輩なんです。
 唯一のバンド録音。メンバーはギターがオレで、それ以外全員cubismo grafico five。


東京FREAKS feat. YOU THE ROCK★
 Disoscillatorsオリジナル曲。
 その昔渋谷に、DJ bar インクスティックって店があって、彼はそこで働いていました。その頃からの友達YOU THE ROCK★。思えばお互いドブネズミみたいな若者だったけど、今では立派な日本のHIP HOPの親分になってますね。

 この曲はトラックは2時間程度で完成して、ユウに渡してソッコー気に入ってくれて、ユウも一晩でリリック書いたという何もかもがスピーディーに出来た曲。
 サイドMCにorgan bar店長でもあるイーモトロールが参加してます。それと、ユウが勝手に呼んだコール選手権のジグザグもスパーガヤで参加。
 とにかくアゲまくりなパーティー・チューン。


 
 沢山の友達の協力で完成したLast Rockers。友達や自分の環境に、今最高に感謝しています。失礼な言い方になるかもしれませんが、ヴォーカルも楽器の一つと捉えていて、その人がいないと楽曲は完成しなかったのです。世界で唯一無二な楽器はヴォーカルなのです。
 ヴォーカリストの存在の大きさを改めて実感した、勉強と実践の一枚。是非DJ MIX仕様で楽しんでください。
 
  
 Disoscillators