Tuesday, February 24, 2015

LIVE at Club Asia LONDON NITE 35th Anniversary

Live at Club asia LONDON NITE 35th Anniversary by Katchin' A.K.A.Disoscillators on Mixcloud


 先日のLONDON NITEのライブ盤です。
 NORTHERN SOUL中心ですが、60'SのクラシックもMIXしています。
 30分1本勝負お楽しみください。

 
毎月第一日曜日17時から渋谷organ barにて開催中のヴィンテージ・ミュージックのパーティーCrazee Gold Mineもよろしくお願いします!

Sunday, February 15, 2015

Sheena Is A Punk Rocker feat SHEENA



 昨日SHEENA & THE ROKKETSのシーナさんが亡くなってしまいました。
 友達のメールで知り、SNSを確認し、事実であることがわかり、ホントにショックでした。

 自分自身がシナロケの大ファンというワケではないんだけど、小学生の時にレモンティーを初めて聴いた時に「ドえらいカッコいい曲だな〜」て思ってた。ロンドン・ナイトに参加するべく上京したのが18歳。当然そこにはシナロケとのつながりもあって、イベント等でもDJとして共演させてもらったりできた。
 スゴい大御所で初めて会ったときはスゴい緊張した。(今でも会うときは緊張する)でも鮎川さんとシーナさんは、若造のオレに対してもスゴく気さくに話をしてくれた。子供の時にレコードで聴いていた、その本人と話すことなんて初めてだったのでホントにうれしかった。

 そもそも音楽がやりたくて上京してきたが、ワリと早い時期にバンドをあきらめて、模索しながら1人でも音楽が表現できるDJとう道を選んだのは20代後半だった。その頃にハウス、テクノ、ヒップホップ以外にもロック・テイストなDJの音楽もあったので、DJでも音楽が作れると思ったからだ。
 そして05年にチャーベさんやNIW! RECORDSの協力で再デビュー(Tokyo Sex Pistolsで一度CDとビデオをリリースしたことがある)みたいな形にしてもらった。

 チャーベさんプロデュースのもと、いろいろなミュージシャンの連中に手伝ってもらい、下北沢でアルバムを制作した。いわゆる打ち込みという方法で音楽を作ったのだが、取り上げる題材は全てロック。せっかくのレコーディングだから、友達じゃなく本物の人とやってみたいと欲が出た。「ラモーンズの"Sheena IS A Punk Rocker"をシナロケのシーナが歌う」なんていうダジャレみたいなことを思いついて、最初は笑っていたが、思ったことを実現した方がいいのでは?チャンスはめったにないから後悔しない方がいいのでは?と真剣に悩むようになった。
 やっぱ直接頼むのは根性がいるので、当時ロンナイによく遊びに来ていた鮎川家の娘さんに打診してみた。「かあちゃん"Sheena IS A Punk Rocker"歌ってくれないかな?」
 案ずるより産むが易しで、事務所をスッ飛ばして家庭内で了承をいただいた。(事務所の方々すみませんでした)

 そしてレコーディングの当日、家が近所ということもあり鮎川さんとシーナさんは2人で歩いてスタジオまで来た。そう2人で。「うお!鮎川さんまでキタ!」ちょっとビビった。。その時のシーナさんは「ラモーンズの曲を録るから」とラモーンズの1stアルバムのデザインの革のミニスカートで現れた!大御所でもそんな小さいアピールしてくれるんだ!スタジオにいた我々はいたく感動した。

 ヴォーカルのレコーディングが始まって2人で来た理由を知る。鮎川さんもヴォーカルのブースに入って、シーナさんに細かく歌の指示を出しているのだ。何度も歌い直して自分たちの納得いくテイクを録る。その間我々は黙ってそれを見守るだけ。その時だけは全て鮎川さんが指揮をしている。そして鮎川さんも熱くなっていて、真剣なんだと感じた。オレみたいなモンのレコーディングなのに。そしてこの採用したテイクのド頭には、録音中にもかかわらず思わず熱くなって叫んでしまった鮎川さんの「GO!」の一言が収録されている。

 レコーディングが終わった後もスタジオでいろいろな音楽の話を聞かせてくれた。スゴく気さくで音楽が好きな人たち。音楽での上下関係が無く、風通しを良くしてくれた懐の深い大きな存在。ホントに感謝しかない。

 思い切ってシーナさんにお願いして良かったです。
 オレとシーナさん、そして鮎川さんの作品が残せたことを誇りに思います。
 シーナさんありがとうございました。