Saturday, October 20, 2007

The Bible



 遅くなりましたが、この本はヤバいです!マジです!

 I Love Ramones

 フォトグラファーで音楽ライター(軽い言い方ですが、便宜上)でRamones F.C. Japanの会長でもある、畔柳ユキさんが書いたこの本、ホントに素晴らしいです。
 素晴らしすぎて、内容が足りません!もっと読みたいです!

 カメラマンという立場で、写真集的な意味合いが強いのかと思っていましたが、もうカルく小説になっちゃってます。さらに後半はドキュメンタリーになってます。


 80年代前半。
 ロックンロールが大好きな女の子が、ある日Ramonesの魅力に目覚める。
 しかし、Ramonesを取り巻く状況は悪く、インターネットなど無い時代だったので情報は皆無。高価な洋書の隅っこの写真を眺めて、バンドへの想いを募らせていた。

 そんな彼女はNY行きを決意し、偶然にもRamonesに出会う。
 80年代の後半のRamonesの再来日をきっかけに、ジョニー・ラモーンとの文通が始まり、そこから友人関係に発展していった。
 

 彼女の成長(子供じゃねーけど)と共に、Ramonesの歴史を同時に綴っているので、リアルすぎる内容。
 Ramonesファンの女の子(著者自身)のストーリー(実話だが)は、Ramonesのファンでなくとも共感できると思う。世界中のロックンロール・ファンの女の子は同じ意見ではないだろうか?
 映画になっているメンバー間の確執や死去の話も、メンバー本人との会話なので、ゾクっとするくらい生々しい。


 ワタシもユキさんから直接聞いた話もあったが、こうやって活字になると、その時と違った興奮をおぼえる。


 世界中で通用する作品だと思うが、何を置いても日本人が共感できるストーリーで、日本のファンの為の本だと思う。
 映画「End Of Century」よりもリアルです。

 ホントにいい本です。ユキさんありがとう!