Thursday, February 10, 2011

kocorono

 昨日渋谷のシアターNで観てきました。bloodthirsty butchersのドキュメント映画です。

 bloodthirsty butchersとそんなに面識ないんですが、以前とんでもない状況で、ヴォーカルの吉村さんとはお会いしたことがあるのです。
 その橋渡しをしたのが何を隠そう、監督の川口潤くんなのです。

 川口くんとは結構長いこと一緒に仕事(スペシャのメガマニね)をしていて、ワタシの中では数少ないウマの合うヤツでして、結構仲良くさせてもらってます。
 一緒にやっていた仕事も終わってしばらく疎遠になっていたのですが、久々に彼の存在を知ったのがボアダムスの映画でした。スペシャのトイレの個室にチラシが貼ってあって「川口やってるな〜」とkocorono中でつぶやいていました。

 監督直々に招待してもらって、ホント久々に映画館に足を運びました。
 午前中の一番最初の上映。渋谷の小さな映画館はワタシが思っていた以上の客の入りでした。
 当然ですが、他の客は皆ブッチャーズの映画を目当てで来ていると思いますが、ワタシは川口監督の映画を観に行ったのです。

 ドキュメント映画というと、なんだかヘビーな印象ですが、言ったらバンドの日常を追っているだけです。しかし映画の素材になり得るバンドというのはそんなに沢山ある訳ではなく、80年代から活動していて歴史や功績のあるブッチャーズだからできた映画だと思います。

 映画としての脚本も素晴らしく、ワタシは映画の最後の方ではブッチャーズの音楽に魅了されていました。
 そして毎度のことながら日本の文化意識の低さを実感しました。ブッチャーズほどのバンドでも日本で活動してくことが、経済的に困難である事実。ロックフェスで見せる一夜限りの熱狂には、刹那的な観客の渦。それが終わってしまえば、彼らのには保証の無い明日が待っている。もうあとには引けない”北海道の奇跡”ブッチャーズの姿が見事に切り取られていました。

 上映期間も短いので是非早めに観に行ってください。そして我々のリアルなロックの現状を理解してください。大貫憲章さんもよく言ってます「日本のロック界は70年代から何も変わっていない」そろそろ我々で変えようじゃないか!