Monday, September 15, 2008

クライマーズ・ハイの舞台

 風邪の具合も全快という訳ではなかったけど、思い立ってクライマーズ・ハイの舞台を観光してきました。
 全部群馬県が舞台なので余裕だんべということで、13日土曜日の朝に東京を出発。ほぼ行き当たりばったりな旅なので、何も考えていなかったら、朝から関越道渋滞。速攻でスケジュールを捨て、翌日全ての場所を訪れました。

 まずは小説の冒頭に出てくる土合駅。
『旧式の電車はゴトンと一つ後方に揺り戻して止まった。
 JR上越線の土合駅は群馬県の最北端に位置する。下りホームは地中深く掘られたトンネルの中にあって、陽光を目にするには四百八十六段の階段を上がらねばならない。それは「上がる」というより「登る」に近い負荷を足に強いるから、谷川岳の山行はもうここから始まっていると言っていい。』と小説には書かれている。
これはその下り線のホームに向かう階段の一番上から撮った写真。

『そうでなくても一気に階段を上がりきるのは難しかった。ペンキで書かれた「300段」の手前の踊り場で、たまらず一息入れた。』の図。
 マジハンパないっす。
 下りは地球の重力ってヤツがあるので問題ないんですが、帰りはそいつに逆らうワケです。


 ホントにゲームのバイオハザードとかに出てきそうなトンネルのホーム。
 連休中じゃなかったら、人も全く居ないからクリーチャーの2〜3体出てもおかしくないです。走って逃げる自信はないので、常に弾をリロードしておきたい場所です。



 黒澤明じゃないけど、まさに「天国と地獄」の様相を呈した二極のホーム。(上下写真)地下のホームと駅舎を工事していました。
 何年か前にも訪れたことがありその時はまだ駅員がいたんですが、今は完全に無人駅なので勝手に出入りできます。というか、前に来たときも「勝手にどーぞ」ってカンジでしたが。





『谷川岳が「一ノ倉沢」に代表される急峻な岩場を抱えていなかったとしたら日本中にその名を馳せることもなかった。』と小説に書かれている一ノ倉沢を臨む写真。今回は運が良い事に車で一ノ倉沢の出合まで行けました。いつでも車が通行できる訳ではないのです。ワタシも何十年ぶりかにこの地に立ちました。




 







小説の中で『「じゃ、予定通りでいいね。えーと、群馬総社を七時三十六分に出る電車」』と悠木と安西が待ち合わせを約束した群馬総社駅。悠木と安西が勤める北関東新聞の最寄り駅が群馬総社とも書いてありました。めちゃスモールな駅です。SUICAの機械もめちゃスモールです。

 余談ですがこの辺りに群馬県群馬郡群馬町というウソみたいな住所がありました。



 さすがに今回は御巣鷹山までは行けませんでしたが、多分その気になれば御巣鷹山を含む全行程を一日で回れるでしょう。そうなると「鶴舞う形の群馬県」の胴体を一周する事になるけど。




おまけ
 群馬総社よりは多少デカめの沼田駅。本来であれば新幹線の駅にもなっていたはず・・・・ワタシも20年以上利用していません。この連休中に上越線にSLが走っていました。一日一本ですが。