Monday, November 19, 2007

決断

 この度私Katchin’は、今年いっぱいを以て公私ともに18年、DJとして10年お世話になったLondon Nite、を脱退することに致しました。

 ただのアウトローな一パンクスだった自分に、いろいろな音楽のあり方や社会的な勉強をさせてもらったのがLondon Niteでした。現在のDJとしての自分もここで形成されたものです。

 London NiteでDJを本格的に始めた頃は、ダンス・ミュージック的要素の強い音楽は全く受け入れられませんでした。(自分としては新しいロックという認識でした。今もそうです)
 しかしLondon Niteはそれを受け入れてくれ、新宿Club Wireでは、ヒカルさんの次で大貫さんの前というヘッドラインの時間でプレイさせてもらいました。そのおかげでお客さんに対して、音楽やDJとしての認知度を上げてもらいDJとしての自信も持てました。大変感謝しています。

 また、現役London Nite DJとしては初めて、Dogday Afternoon名義でオリジナル音源もリリースできました。それもLondon Niteを通して知り合った仲間がいたからこそです。同様に感謝しています。

 今London NiteでDJをやっていれば、いつでも満杯のお客さんの前でDJはできるでしょう。でも、やめてしまえばどうなるかはわかりません。
 DJ Katchin’という名前をLondon Niteでもらい、Dogday Afternoonという一つのアーティストまで発展する事ができて、さらに上を目指したくなりました。
 
 20代の自分はLondon Niteという名前の保険があるという誤解で、目標に向かう時間を無駄遣いしていました。無駄だと気づいたのは、だいぶ後になってからでした。
 だから来年からはDJ Katchin’、Dogday Afternoonに使える時間は全て使いたいと思いました。「一度きりの人生」という考え方をしたのも最近の事です。使い回しの一般的な言葉ですが、案外その通りだなと思いました。
 
 ここまでやってこれたのに、今さら後悔はしたくありません。
 パンク・ロックが始まりでここまでこれたのに、今さら保守的な人間なんかになりたくありません。気持ちもその当時から何も変わっていません。
 パンクが音楽のジャンルではない事を教えてもらったのもLondon Niteでした。
 
 London Niteは脱退しますが、自分の活動はそれ以外は何も変わりません。むしろ今まで以上に精進する所存です。

 大貫憲章さんをはじめとしたLondon Niteクルー、関係者のみなさま、そしてなによりもLondon Niteのファンのみなさま、今まで大変お世話になりました。
 そして今後ともよろしくお願いします。



 自分の本当の家族と暮らして18年、London Niteという家族で18年。
 今までの人生の半分ずつ。2回目の一人暮らしくらいに考えてもらって結構ですよ。でも今まで以上にがんばるよ!

                                                Thanks & Forever Katchin’