Tuesday, January 26, 2016

オヤイデ STB-EP


オヤイデ電気から2016年2月発売予定の新しいスタビライザーが届いた!
今回の製品は7インチアダプター兼スタビ with 水準器ということで、7インチDJの我々にとっても大変興味深い製品だ!そのSTB-EPを早速使用してみた。

水準器付きなので、タンテに設置すれば否応なく自分のセッティングを測られてしまう。。何年か前にセッティングしてそのまま使っていたスタジオのDJセットだったが、ワリと水平を保っていたようだ。。極細の溝に針を走らせるレコードにとって水平はシビアなのだ。(この後でさらにセッティングを追求したよ)

ちょっとウエストがくぼんで背の高い形のアダプター。これが使いやすい。アダプターを外さずともレコードの交換ができる。スタビの直径が絶妙(38mm)で引っかからずにセットできるがユルくない。さすがMADE IN JAPAN!

今回の製品はこの直径が命ともいえる。いわゆるドーナツ盤(ラージホールの7インチ)で使用すると(レコード自体には加重されないので)スタビにはならないのだ。ワタシが主に使用するレコードのほとんどは60年代アメリカのオリジナル・プレスなのだが、メジャー、マイナー・レーベル問わずビシッとハマる。これがユルすぎると”カタカタ”してノイズの原因になるし、DJプレイ(レコードを擦ってるとき)の際に針飛びにもつながる。ワタシはDJ下手なのでDJの時にはオヤイデSTB-MS(現STB-MSX)使っている。逆にキツすぎるとレコードがハマらない(こんなの論外だが、、)ハマってもキツいとレコードが浮いて回転が安定しない。

そして期待していなかったサウンドだが、、これが意外と変わるのだ!
テクニクス純正の7インチ・アダプターとSTB-MSXで聴き比べてみたところ、それぞれサウンドが異なることが判明。
テクニクス純正はそれしか使っていない人にはそれが基準だけど、比べてみてわかったのはノイズが多い。
STB-EPで同じレコードをプレイすると明らかにノイズが減り、ベースラインの輪郭も見えてサウンドがタイトになった!
STB-MSXは完璧でノイズも少なくアームも微動だにしない。ただSTB-MSXは価格がSTB-EPの4.5倍するのだ。。それを考えるとSTB-EPのコストパフォーマンスはスゴい!(実売価格は4千円以下だそうだ)

STB-EPは重さが130gと軽量なのでベルトドライブのタンテでも使用可能 & 持ち運びが楽。現場に行く時にSTB-MSXを置いていきたくなる時もある。。しかし無いと困る。
そこでスタジオで30分くらいSTB-EPでDJやってみた。盤反りが無ければこれで十分だった。スゴいぜ!直径の精度!

音楽を聴く時のノイズってゆーのはほとんどが振動なのね、だけどそれを知らずに聴いているから、ノイズだって認識してない人がほとんどなのよ。。できる限りノイズを減らせばその分だけ良いサウンドが得られる。レコードは特にシビアだが、どんなメディアより情報量が多いので是非追求してもらいたい。
STB-EPは価格も安いしもちろんLPにも使えるので(今回は試聴してない、、すんません。。)付属のアダプターから卒業して、ひとつ上のヴァイナル・サウンドを楽しんで欲しい。

次のステップアップはコレね!STB-MSX